いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 阿弥陀如来坐像

もくぞう あみだにょらいざぞう

大洗町

天台宗西福寺(さいふくじ)の本堂本尊で、胎内三尊仏の中尊です。他の二体と同様に本尊胎内に固定されていたと思われますが、発見された時には既に外れていました。
そのためか、手印の指の形は分からなくなっているものの、仏像の持っている威厳、品性、頭部から肩、肩から手先、背中の形、極楽に往生させたいと願う真摯な慈悲深い顔など、本尊以上の内容を持っいます。発見の時、居合わせた調査関係者から、作者の師匠筋の人が作ったのではないかと言われた位、立派な仏像で、整った螺髪(らほつ)、玉眼(ぎょくがん)を入れています。胎内まで黒漆塗(くろうるしぬり)のうえ、顔と衣文(えもん)には金泥(きんでい)と金箔(きんぱく)を塗っています。
寄木造で、像高19.6cmです。

木造 阿弥陀如来坐像

1躯
寸法 像高19.6cm
指定年月日 昭和44年3月20日
所在地 東茨城郡大洗町磯浜町5298
管理者 西福寺
制作時期 鎌倉時代中期前半