県指定 有形文化財 彫刻

木造 勢至菩薩立像

もくぞう せいしぼさつりゅうぞう

大洗町

天台宗西福寺(さいふくじ)の本堂本尊で、胎内三尊仏の一体です。他の胎内仏と同様、固定されていたらしく、足下の木釘が完全な形で残っています。
発見された時には既に外れていた合掌手等、完全な姿で残っており、円光背(えんこうはい)も四分の一程度背中に残っています。
体形に比べてやや大きめに出来ている合掌の誇張は、慈愛の心溢れる勢至菩薩の心が良く表れています。
寄木造で、像高22.3cmです。