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いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 十一面観世音菩薩像

もくぞう じゅういちめんかんぜおんぼさつりゅうぞう

笠間市

寄木造で、像高は97cm、彫眼(ちょうがん)で、冠帯(かんたい)にも彫刻が施されています。
寺伝によれば、宝亀8年(777)、養福寺(ようふくじ)の開祖である徳一(とくいつ)によって創られたものといわれています。
慈悲の菩薩面3、怒りの面3、狗牙(くが)の面3、大笑(だいしょう)の面1、頂上に本身である阿弥陀仏の仏面1、の十一面になっています。
2手で、右手に念珠(ねんじゅ)を持ち、左手に蓮華を挿した水瓶(すいびょう)を持っています。
その功徳は諸病を逃れ、財宝を得、敵難・火水難を受けず、毒虫や寒熱を被らず、長生きすると説かれています。

木造 十一面観世音菩薩像

1躯
寸法 像高97cm
指定年月日 昭和44年12月1日
所在地 笠間市大田町324
管理者 養福寺
制作時期 鎌倉中期