いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 阿弥陀如来坐像

もくぞう あみだにょらいざぞう

かすみがうら市

本像は、像高120cmを計る寄木造の最勝寺(さいしょうじ)の本尊です。
来迎印(らいごういん)を結ぶ阿弥陀坐像で、肉髻(にくけい)を横に矧(は)ぎ、頭部前後矧ぎ、玉眼(ぎょくがん)をはめ、首枘(くびほぞ)を設けています。体部も前後矧ぎ付け、内刳(うちぐり)を施し、両肩外側部・両脚部を矧ぎ寄せています。
像内に元禄11年(1698)、徳川光圀寄進の墨書銘(ぼくしょめい)が記されています。
肉髻は低く、螺髪(らほつ)の粒は大きく、面相や体部の表現など本格的ですが、衣文(えもん)の彫り口は固く、江戸時代の製作と思われます。

木造 阿弥陀如来坐像

1躯
寸法 像高120cm
指定年月日 昭和44年12月1日
所在地 かすみがうら市宍倉787
管理者 最勝寺 古矢和晃
制作時期 江戸時代