いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

直牒洞の石仏

じきてつどうのせきぶつ

常陸太田市

阿弥陀三尊磨崖仏(あみださんぞんまがいぶつ)、石造、浮彫(うきぼり)、高さ約3m、幅約3.7mです。
香仙寺(こうせんじ)本堂背後の直牒洞といわれる3窟の中央窟奥壁に、薄肉彫(うすにくぼり)で、法衣(ほうえ)を偏袒右肩(へんたんうけん)にまとい、阿弥陀定印(じょういん)を結び蓮華座上に結跏趺坐(けっかふざ)する中尊と、左右にほぼ同形の脇侍菩薩像(きょうじぼさつぞう)がそれぞれ二重光背(にじゅうこうはい)の中に配されています。3尊とも幅広い面相、太造りの体部など平安時代後期の風を伝えていますが、地方化した表現もみられ、造立は鎌倉時代と思われます。

直牒洞の石仏

3躯
寸法 高さ約3m、幅約3.7m
指定年月日 昭和45年9月28日
所在地 常陸太田市松栄615
管理者 香仙寺
制作時期 年代不詳