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いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 如意輪観世音菩薩像(附胎内仏)

もくぞう にょいりんかんぜおんぼさつぞう(つけたりたいないぶつ)

潮来市

愛染院(あいぜんいん)は真言宗豊山派に属し、東雲山愛染院根本寺と称します。
 創立年代は詳らかではありませんが、八幡太郎義家が一軍の武運長久を祈願して守護仏を安置するために、草庵を建立したことに始まるといわれています。
この像は、像高59.4cm、檜材の寄木造で、首が差込み、玉眼(ぎょくがん)入りで、耳の後で矧(は)ぎ、結髪(けっぱつ)を矧いでいます。両臂(ひじ)六手とも差込みです。
持物の宝珠(ほうじゅ)、輪宝(りんぽう)、蓮華は後補です。制作年代は室町時代と考えられます。
胎内仏は像高5.9cm、一木造で藤原時代初期の作と推定されます。

木造 如意輪観世音菩薩像(附胎内仏)

2躯
寸法 像高59.4cm (胎内仏:像高5.9cm)
指定年月日 昭和46年1月29日
所在地 潮来市水原1121
管理者 愛染院
制作時期 如意輪観世音菩薩像:室町時代