いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 阿弥陀如来立像

もくぞう あみだにょらいりつぞう

常陸太田市

本尊は、寄木造、像高53cm、光背102cmの立像、作者は春月で、常陸太田市東連地町繁(とうれんじちょうしげ)にある青蓮寺(しょうれんじ)に安置されています。
東連地町繁は、昔、天武天皇が清美原親王であったころ、天智9年(670)から天智11年(672)まで足を止められたところで、帰還後、その殿上に仏像並びに上宮太子の像を安置しました。
畠山重忠の第2子重秀は、重忠が殺された元久2年(1205)に出家して、恵空(えくう)と号して父の墓をたずねて常陸の国に巡ってきたとき、たまたま、当山の太子堂に泊まって太子の夢を見て、太子のお告げに感じて親鸞の弟子になり、法号を性証(しょうしょう)と改めました。
親鸞に従って再び当山を訪れたとき、太子堂をはじめ、境内がひどく荒れはてていたので、建保6年(1218)に、師弟力を合わせて境内を浄め、堂宇を建てて浄土真宗の寺としました。
その後、性証は、青蓮の夢を見て、寺号を青蓮寺と改めたといわれています。

木造 阿弥陀如来立像

1躯
寸法 像高53cm、光背102cm
指定年月日 昭和46年10月28日
所在地 常陸太田市東連地200
管理者 青蓮寺
制作時期 鎌倉時代