いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 釈迦涅槃像

もくぞう しゃかねはんぞう

神栖市

檜材の寄木造で作者は明確でありませんが、中央仏師の作ではないかと思われます。
像は右側面を下に右手を屈して枕とし、下に蓮華の台座を置き、左手を腰にあてています。
首は耳の後ろで矧(は)ぎ、彫眼(ちょうがん)で胴体も前後に矧いでいます。
面相の表現も優れていますが、衣文(えもん)のひだの切り込みが浅く形式に流れています。
格調高い仏像で、年代的には鎌倉時代の頃と思われます。
なお、涅槃とは、生死の因果を離れ一切の煩悩を滅して、心が円満安楽の境地に入ることをいいます。

木造 釈迦涅槃像

1躯
指定年月日 昭和46年12月2日
所在地 神栖市波崎3355
管理者 益田山相応院神善寺
制作時期 鎌倉時代