いばらきの文化財

県指定 有形文化財 建造物

旧水戸城薬医門

きゅうみとじょうやくいもん

水戸市

桁行3間、梁間1間、切妻造、茅葺風銅板葺、箱棟付の単層薬医門です。中央柱間に内開きの大扉と左の脇間に潜扉があります。薬医門の平面構成は親柱とその背後の控柱から成り立つ簡単なものですが、屋根の棟の位置が両柱の中間より前面に寄せられるため、正面の軒が深く風格のある門構えとなっています。
建立年代を特定する資料は発見されていませんが、安土桃山時代末期、佐竹氏が水戸城にいた時期に建てられたものと考えられます。
この門の旧位置については、形式と規模そして風格からみて、本丸橋詰門とするのが適当と思われます。明治20年(1887)頃と昭和19年(1944)の2回、水戸市内で所在を変えて移築されましたが、昭和56年(1981)に、水戸城本丸跡地である県立水戸第一高等学校敷地内(旧位置近く)に移築復元されました。

旧水戸城薬医門

1棟
指定年月日 昭和58年3月18日
所在地 水戸市三の丸3-10-1
管理者 茨城県教育委員会
制作時期 安土桃山時代