いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 毘沙門天像

もくぞう びしゃもんてんぞう

那珂市

運慶(うんけい)の作と伝えられ、檜材、寄木造です。
像高は135cm、首は耳の後ろで矧(は)ぎ差込み、玉眼(ぎょくがん)入り、両肩で矧いでいます。
足は右足をあげ、左足を踏張り忿怒(ふんぬ)の相など少し誇張しすぎる面もありますが、地方作としてはよい作です。
伝えられるところでは、承安3年(1173)、平清盛が諸国に官吏をつかわして堂塔(どうとう)を修理させた時、この堂の再興のため、上総七兵衛影清が来て修理をし、そのとき、上総国真崎から多聞天(たもんてん)一体を修理し納めたといわれています。

木造 毘沙門天像

1躯
寸法 像高135cm
指定年月日 昭和47年12月18日
所在地 那珂市飯田1085
管理者 一乗院
制作時期 鎌倉時代初期