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いばらきの文化財

県指定 有形文化財 建造物

穂積家住宅(主屋1棟、長屋門1棟、前蔵1棟、衣裳蔵1棟、敷地4,172.72m2、附屋敷図屏風1雙)

ほづみけじゅうたく

高萩市

この住宅は、高萩市内の古い民家として貴重な建造物です。主体をなす主屋は、天明の飢饉から間もない寛政元年(1789)の建築であるといわれてきましたが、平成11~14年度の保存整備工事で解体された折、柱のほぞから安永2年(1773)建立と書かれた墨書が発見されています。その後、生活様式の変化によって内部を改築していますが、建築当時の現状が比較的良く保存されており、当地方における江戸時代中期の豪農住宅の代表的なものといえます。また、長屋門、土蔵、庭、水路なども一体的な価値を持つものと判断されます。
さらに、水戸藩の特色の一つである郷士制度の実態を考えるうえでも、これらの建造物のもつ歴史的価値は大きく、単に建築様式を知るばかりでなく、地方の歴史を考えるための大切な役割を持っています。

穂積家住宅(主屋1棟、長屋門1棟、前蔵1棟、衣裳蔵1棟、敷地4,172.72m2、附屋敷図屏風1雙)

4棟
指定年月日 平成元年1月25日
所在地 高萩市上手綱2337
管理者 高萩市