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いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 薬師如来脇侍三尊像

もくぞう やくしにょらいわきじさんそんぞう

土浦市

3尊とも檜材、寄木造、玉眼(ぎょくがん)です。中尊は頭体とも前後矧(は)ぎで、首は枘挿し(ほぞざし)としています。肩、右肘、手首も矧いでいます。右手は施無畏印(せむいいん)、左手に後補の薬壷(やっこ)を持ち、偏袒右肩(へんたんうけん)で結跏趺坐(けっかふざ)、面・胸・両手の金箔(きんぱく)や衣の朱彩は後補です。
日光は立像で、右肘先を欠き、左手は垂れ、腰を僅かに捻っています。
月光は左右反対の姿、脇侍(わきじ)の宝髻(ほうけい)や三尊の光背(こうはい)台座は後補です。鎌倉時代の地方様式を踏襲していますが、彫法が形式的で、14世紀の可能性が高いものです。

木造 薬師如来脇侍三尊像

3躯
寸法 中尊:像高90cm
日光菩薩・月光菩薩:像高107cm
指定年月日 昭和49年3月31日
所在地 土浦市大岩田1616
管理者 法泉寺
制作時期 鎌倉末~南北朝