いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

金銅 如意輪観音坐像

こんどう にょいりんかんのんざぞう

行方市

この像は、仏像、光背(こうはい)、台座がほとんど当初のまま一具としてのこる銅造如意輪観音像としては、唯一の貴重な作例です。
高く大きい髻(もとどり)、宝冠状につくられた天冠台、衣文(えもん)の形制などに宋風彫刻の影響がみられます。
しかし、その造形は硬く、正面観では一応の均衡を保つものの、側面観にモデリングの崩れがあって、像の原型もさることながら、鋳造技術にも欠点のある作ですが、それでもなお、多臂像(たひぞう)を無難にまとめている作者の苦心の跡が感じられます。
像高36.3cm、総高63.9cmです。

金銅 如意輪観音坐像

1躯
寸法 像高36.3cm、総高63.9cm
指定年月日 昭和49年3月31日
所在地 行方市小幡1038
管理者 観音寺
制作時期 14世紀末