いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 十一面観音坐像

もくぞう じゅういちめんかんのんざぞう

鹿嶋市

寄木造、漆箔(しっぱく)、1躯、像高105.4cmで、大福寺(だいふくじ)の本尊です。
檜材、頭・体部とも正中矧ぎ(せいちゅうはぎ)、玉眼(ぎょくがん)、首枘(くびほぞ)を設け、内刳(うちぐり)を施し、背面には背板風1材矧(は)ぎ付け、両腕・両脚部を矧ぎ寄せています。
像内には延元5年(1340)と永享4年(1432)の墨書銘(ぼくしょめい)があります。
がっしりした太づくりの造形表現は、鎌倉様(かまくらよう)を示していますが、面相のやや生々しい感じや、体部の定型化した彫り口などは、銘文の南北朝時代と一致します。

木造 十一面観音坐像

1躯
寸法 像高105.4
指定年月日 昭和52年5月2日
所在地 鹿嶋市棚木371
管理者 大福寺
制作時期 室町時代(南北朝時代)