いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 阿弥陀如来坐像

もくぞう あみだにょらいざぞう

小美玉市

本像は檜材、寄木造です。
布貼錆下地(ぬのはりさびしたじ)、漆箔(しっぱく)、彫眼(ちょうがん)の像で、螺髪(らほつ)は掘出です。木製の肉髻珠(にっけいしゅ)を嵌入(かんにゅう)、水晶珠の白毫(びゃくごう))も嵌入で、衲衣(のうえ)を着け、両手は腹前にて法界定印(ほっかいじょういん)を結び、左足を外にして結跏趺坐(けっかふざ)する如来坐像です。
構造も、体部の前面をほぼ一材から木取りし、頚部を三道下(さんどうした)で丸ノミを入れて躰部から割矧(わりは)いで、内刳(うちぐり)をほどこす手法は、いわゆる藤末鎌初(とうまつけんしょ)の特徴を備えています。

木造 阿弥陀如来坐像

1躯
指定年月日 昭和52年5月2日
所在地 小美玉市上玉里1700
管理者 円妙寺
制作時期 平安時代末期~鎌倉時代初期