いばらきの文化財

県指定 有形文化財 建造物

厨子

ずし

稲敷市

この厨子は、神宮寺本堂内に存するもので、唐様、入母屋造、本瓦型板葺の型式です。
繰型の台上にのり、円柱には礎盤がつき、柱の上部には枡組がなされ、正面には桟唐戸(さんからど)を入れ、その上下板壁には「ぼたん唐草」の透彫がはめてあります。
また、軒には二重の平行垂木を廻らし、屋根の両端に「しゃち」をつけています。
製作年代は、細部様式の手法や透彫の意匠などから、室町時代末期のものと推定され、軒反り、垂木、組物、桟唐戸など当初材をよく保存している逸品です。

厨子

1基
指定年月日 昭和33年3月12日
所在地 稲敷市神宮寺146
管理者 神宮寺
制作時期 室町時代末期作