いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 薬師如来坐像

もくぞう やくしにょらいざぞう

日立市

衲衣(のうえ)を偏袒右肩(へんたんうけん)にまとい、左手は膝上で薬壷(やっこ)を執り、右手は屈臂(くっぴ)して掌を前に向け施無畏印(せむいいん)を結び、左足を上に結跏趺坐(けっかふざ)する像です。
用材は仏像材としては珍しい栗材を用い、頭・体部を一材から彫出し、彫眼(ちょうがん)です。
これに後頭部、背板、左外側部、右肩、右臂、両足部などを寄せ、像内に施される内刳(うちぐり)も厚く残して簡素です。現在、古色(こしょく)に仕上げられています。

木造 薬師如来坐像

1躯
寸法 像高72.5cm
指定年月日 昭和54年11月1日
所在地 日立市久慈町3-18-5
管理者 久慈町薬師堂保存会
制作時期 平安時代後半頃