いばらきの文化財
文化財種別
県指定 有形文化財 彫刻
木造 聖徳太子坐像
もくぞう しょうとくたいしざぞう
日立市
像高31.5cm、檜材の寄木造、胡粉下地彩色(ごふんしたじさいしき)、玉眼嵌入(ぎょくがんかんにゅう)の像です。銅板製かと考えられる冕冠(べんかん)は失われてしまっていますが、赤地に鳳凰丸文(ほうおうまるもん)の袍衣(ほうい)に袈裟を着けて安坐し、左手に麈尾(しび)を執り、右手の掌を上に向けて膝上に置く聖徳太子が、勝鬘経(しょうまんきょう)を講ずる姿を表した講讃太子像(こうさんたいしぞう)です。
講讃太子の彫像は、奈良法隆寺絵殿(ならほうりゅうじえでん)の治暦5年(1069)作の像が古いですが、作例は少なく、しかも、現存遺品の大部分は奈良県の太子関係寺院に伝来しています。その点、本像は地方に伝わる像として珍しい一例です。
木造 聖徳太子坐像
数 | 1躯 |
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寸法 | 像高31.5cm |
指定年月日 | 昭和57年3月4日 |
所在地 | 日立市金沢町4-14-24 |
管理者 | 毘沙門組太子像保存会 |
制作時期 | 室町時代末頃 |