いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 阿弥陀如来坐像

もくぞう あみだにょらいざぞう

筑西市

一躯、像高70.3cm、檜材、寄木造、玉眼(ぎょくがん)、漆箔(しっぱく)です。
下條家(しもじょうけ)墓地内の、現収蔵庫の持仏堂(じぶつどう)に安置しています。
来迎印(らいごういん)を結んで結跏趺坐(けっかふざ)する如来像で、螺髪(らほつ)を大きめにつくり、髪際(はっさい)をゆるい波形とし、面相は肉どり豊かに充実した造形を示しています。
衣文(えもん)の表現も写実的で、これらは鎌倉時代前半の慶派(けいは)の特色で、技法も頭・躰幹部を前後二材製とし、内刳(うちぐり)も肉厚に残しています。
また、像底を、上げ底風とする構造で、これも慶派の作品にみられるものであるところから、本像は鎌倉時代中期の制作と思われます。

木造 阿弥陀如来坐像

1躯
寸法 像高70.3cm
指定年月日 昭和57年3月4日
所在地 筑西市下星谷233
管理者 個人
制作時期 鎌倉時代中期