いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 広智上人坐像

もくぞう こうちしょうにんざぞう

土浦市

寄木造の手法と作風から鎌倉時代後期のものと思われます。
両眼を見開いた老僧の姿で、右手に五鈷杵(ごこしょ)を執り、両袖と裳先を前に垂らした肖像彫刻で、比較的端正に破綻なくまとめています。
彫りは浅く衣文(えもん)も整えられ、すっきりした出来栄えです。
東城寺(とうじょうじ)縁起に、「一樹銀杏在りて一木を以って二間四方の祖師堂を作り、木坐像を安置する。木造は嘉禎三年正月、願主藤原氏により作られたものなり云々」(1237)とあります。

木造 広智上人坐像

1躯
指定年月日 平成2年1月25日
所在地 土浦市東城寺650
管理者 東城寺
制作時期 鎌倉時代後期