いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

銅造 薬師如来立像

どうぞう やくしにょらいりゅうぞう

下妻市

天台宗薬樹山東漸寺無量院(やくじゅさんとうぜんじむりょういん)の境内に建つ薬師堂の本尊です。
頭部下部を一鋳(いっちゅう)しており、低い肉髻(にっけい)に波形の髪際(はっさい)をもち、張りのある地髪(じがみ)に大きめの螺髪(らほつ)を鋳出しています。
切れ長の目と引き締まった口許、肉取り豊かな面相などに鎌倉時代中期以降の木彫仏に共通するものがあります。
衣文(えもん)なども鎬(しのぎ)だっており、木像の原型が本格的な仏師によって制作されたことを物語っています。
像高は89cmを計測し、鎌倉時代の金銅仏として大きな像であるばかりか、県内では例のない優れた作品です。

銅造 薬師如来立像

1躯
寸法 像高89cm
指定年月日 平成7年1月23日
所在地 下妻市皆葉891
管理者 薬樹山無量院
制作時期 鎌倉時代(13世紀)