いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 阿弥陀如来坐像

もくぞう あみだにょらいざぞう

河内町

造像の記録も確かな伝承もありませんが、鎌倉時代の作と言われています。
檜の寄木造で漆箔(しっぱく)が施され、慶派(けいは)の流れをくむ中央の仏師の作と推定されます。
重心を前に傾けた結跏趺坐(けっかふざ)の姿、ゆるやかななで肩の線、胸から腹にかけての豊かなふくらみ、偏袒右肩(へんたんうけん)の衣文(えもん)のゆったりとした流れなど重厚にして優美な像容、峻厳な中にも慈愛に満ちた面貌、更には像高107cmの量感溢れる堂々たる仏像です。
また、常陸南部の中心的天台寺院のご本尊にふさわしい貴重な文化財です。

木造 阿弥陀如来坐像

1躯
寸法 像高107cm
指定年月日 平成8年1月25日
所在地 稲敷郡河内町生板4947
管理者 天台宗妙行寺住職 大宮孝詮
制作時期 鎌倉時代