いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 大迦葉立像

もくぞう だいかしょうりゅうぞう

潮来市

頭部は南北朝時代(14世紀)、体躯(たいく)は元禄11年(1698)の作です。
像の背面に刻まれた源(徳川)光圀の修理銘によると、この像は藩内の名刹復興事業の一環として復元され、光圀自身がこの像を迦葉に当てたことがわかります。
頭部はやや誇張的ですが、写実的に丁寧に彫刻されていて生彩もあり、十大弟子中の長老の風貌をよく表現しています。
他の光圀復興像と同様、京都あるいは江戸の仏師が担当したものと思われます。
また、この彫刻は等身大の像であり、1m未満の十大弟子像が圧倒的に多いなかで、貴重なものといえます。

木造 大迦葉立像

1躯
指定年月日 平成11年11月25日
所在地 潮来市潮来428
管理者 長勝寺