いばらきの文化財
文化財種別
県指定 有形文化財 彫刻
木造 聖徳太子立像1躯 附修理銘札3枚 附彩色奉加帳2冊
もくぞう しょうとくたいしりゅうぞう しゅうりめいさつ さいしきほうがちょう
常総市
像は髪を正中(せいちゅう)で左右にわけ、両耳上で束ね、元を結い、角髪(みずら)にあらわしています。筒袖(つつそで)の内衣上に盤領(あげくび)、大袖、闕腋(けってき)の袍(ほう)を着け、筒状の袴(表袴 うえのはかま)を履き、袈裟と横被(おうひ)を懸けています。両手を屈げ胸前で左を内に、右を外にして柄香炉(えこうろ)を握り、沓を履く、いわゆる聖徳太子十六歳の孝養(こうよう)太子像です。
檜(ひのき)材の寄木造、玉眼嵌入(ぎょくがんかんにゅう)です。頭部は一材製、前後に割矧(わりはぎ)、内刳(うちぐり)を施し、首枘(くびほぞ)を体部に差しています。 体幹部も一材製、前後に割矧、内刳、両肩外側部を各矧付け、左体側部は上下二材矧ぎ、右体側部は一材製、ともに内刳を施し、両手先各差込み矧ぎです。
両足首以下も各別材製で、上下に貫通する枘孔(ほぞあな)をうがち、これに各別財製の足枘(あしほぞ)をつくり、新補の框座(かまちざ)上に直立しています。像内体部背面内刳り部分に正安3年(1301)造立の墨書銘(ぼくしょめい)があります。
木造 聖徳太子立像1躯 附修理銘札3枚 附彩色奉加帳2冊
数 | 1躯 |
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寸法 | 像高124.7cm |
指定年月日 | 平成19年11月16日 |
所在地 | 常総市菅生町5028番地 |
管理者 | 宗教法人無量寺 |
制作時期 | 鎌倉時代(正安3年=1301) |