茨城県教育委員会 > 芸術・文化 > いばらきの文化財 > 木造 千手観音立像及二天立像 附 板光背残欠 3躯 附 板光背残欠 1枚

いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 千手観音立像及二天立像 附 板光背残欠 3躯 附 板光背残欠 1枚

もくぞう せんじゅかんのんりゅうぞう およびにてんりゅうぞう さんく つけたり いたこうはいざんけつ いちまい

北茨城市

北茨城市の長照寺(ちょうしょうじ)に伝わる木造千手観音立像及二天立像は、平安時代末期(12世紀)の製作になるもので、各榧(かや)材、一木造の彫刻です。
千手観音像は像高180.2cm、僧・修験者の持つ杖を持つ錫杖手(しゃくじょうしゅ)を高く頭上にあげる珍しい形式の清水寺式(脇手左右一対が上にあがっている形式)彫刻で、厨子(ずし)内に安置されています。厨子の左右に祀られている二天像は、それぞれ像高130.3cm、126.1cmです。
長照寺に現存するこれらの像は、茨城に遺る数少ない平安期まで遡る貴重な作例であるとともに、珍しい清水寺式千手観音像として貴重なものです。

木造千手観音立像

木造 千手観音立像及二天立像 附 板光背残欠 3躯 附 板光背残欠 1枚

3躯
寸法 千手観音像:像高180.2cm
二天像:像高130.3cm、126.1cm
指定年月日 平成22年11月18日
所在地 北茨城市華川町下小津田197番地
管理者 宗教法人 長照寺
制作時期 平安時代