いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 釈迦如来坐像 1躯

もくぞう しゃかにょらいぞう

守谷市

曹洞宗大円寺(だいえんじ)にある像高146cm、欅(けやき)材で作られた像です。
大きめの頭部やそれに比べて奥行きの少ない体部、童形のやさしげな面部表現、細かく刻み出す螺髪(らほつ)や平行線状に流れる彫りの浅い衣文(えもん)など、関東地方の平安時代末期定朝様(じょうちょうよう)の特色を示しており、当地域における12世紀の彫刻史の展開を考えるうえで貴重です。
本像は、左足を上にして足を組むこと、左手の指先が欠失していることなどから、当初は薬師如来であったと考えられ、後の修理で釈迦如来に変更されたものと考えられます。
像内には、元禄2年(1689)の大仏師寂幻(じやくげん)による修理銘があります。寂幻は、県内では常総市、つくばみらい市、稲敷市でも仏像の制作や修理を行っています。

木造 釈迦如来坐像 1躯

1躯
寸法 像高146cm
指定年月日 平成26年1月27日
所在地 守谷市大木676
管理者 宗教法人大円寺