いばらきの文化財

県指定 有形文化財 工芸品

熏韋威胴丸鎧

ふすべかわおどしどうまるよろい

ひたちなか市

胴(どう)は前立挙(まえたてあげ)2段、長側(ながかわ)4段、右合せで腰部が窄(すぼ)まっています。
草摺(くさずり)・袖金具も室町期、大鍬形獅噛(おおくわがたしがみ)付きの四方白兜(しほうじろかぶと)、篭手(こて)、佩盾(はいだて)、臑当(すねあて)、乗沓(のりぐつ)、半首(はつぶり)も伴っています。篭手以下は近世の後補で、鎧櫃(よろいびつ)が付いています。
熏韋威(ふすべかわおどし)は鎧の札(さね)をなめし皮で綴り、熏(褐)色にしたものです。
室町時代末期作の胴と草摺は県内では珍しいものであり、県指定文化財である水戸八幡宮の兜(かぶと)と並び称されるものです。

熏韋威胴丸鎧

1領
指定年月日 昭和43年3月28日
所在地 ひたちなか市南神敷台
管理者 個人
制作時期 室町末