いばらきの文化財

県指定 有形文化財 工芸品

石造九重層塔

せきぞうくじゅうそうとう

かすみがうら市

総高350cmを計り、石材は花崗岩を使用しています。
面取りされた初重軸部(しょじゅうじくぶ)が安定しているため、全体に安定感をもたせています。
屋根の勾配は急で、軒を厚くして緩やかに軒反り(のきぞり)を見せ、各重の軒裏に二重の垂木型をつくっています。
相輪受座(そうりんうけざ)に請花(うけばな)を刻み、露盤(ろばん)を円形に角取りして、相輪を載せて、宝珠(ほうじゅ)は端整です。
全体の調子を硬くしているのは、各層の軸部が大きく、軒厚に合わせているためでしょう。
応永21年(1414)に建立された小田家8代当主孝朝(たかとも)の供養塔と伝えられています。

石造九重層塔

1基
寸法 総高:350cm
指定年月日 昭和44年12月1日
所在地 かすみがうら市牛渡3902
管理者 宝昌寺 個人
制作時期 室町時代初頭