いばらきの文化財

県指定 有形文化財 工芸品

石造五輪塔

せきぞうごりんとう

つくば市

本塔は八坂神社の社殿の西側にあり、花崗岩製で総高201cmです。
水輪(すいりん)はふくらみが乏しく角張って、火輪(かりん)は軒(のき)の出が浅く、風輪(ふうりん)・空輪(くうりん)はきわだって大きく、全体として団塊を無造作に積みあげた印象ですが、こまかい細工にこだわらぬ造形がかえって堂々とした力強さを生みだしています。
本塔を解体した際、地輪(じりん)上面に径14.5cm、深さ14cmの有段の円孔があり、中に高さ10cm、径4.5cmの青銅製の経筒(きょうづつ)が納入されていました。
筒身には次のような銘があります。
「十羅刹女常州北条住人 (種子バク)奉納大乗妙典六十六部聖道慶 三十番神 天文六年今月日」(1537)

石造五輪塔

1基
寸法 総高:201cm
指定年月日 昭和46年1月28日
所在地 つくば市北条102-1
管理者 八坂神社氏子総代
制作時期 室町時代後期