茨城県教育委員会 > 芸術・文化 > いばらきの文化財 > 鴨鳥五所神社本殿(附棟札2札、銘札1枚)

いばらきの文化財

県指定 有形文化財 建造物

鴨鳥五所神社本殿(附棟札2札、銘札1枚)

かもとりごしょじんじゃほんでん(つけたりむなふだ2まい めい1まい)

桜川市

五間社流造で、身舎の側面は1間です。身舎は、土台上に円柱を立てて舟肘木を組み、軒は二軒繁垂木で、妻には豕扠首(いのこさす)を組んでいます。柱間装置は正面を5間とも板扉、側面と背面をすべて横板壁とし、正面と側面には縁をめぐらして擬宝珠高欄を据え、正面中央に木階(きざはし)・登高欄を設けています。内部は板壁を設けて5室に区画し、それぞれ猿頬天井を張っています。庇は、大面取りの方柱に木鼻付きの頭貫を通し、台輪を置いて出三斗を組み、中備に蟇股を入れ、両側面は海老虹梁で身舎とつなぎ、中央間両脇には手挟(たばさみ)を組み込んでいます。軒は、身舎の地垂木を打越して二軒としています。
後世の補修や改変があるものの、主要部は比較的よく残されており、県下では数少ない中世の遺例の一つです。

鴨鳥五所神社本殿

棟札2枚

銘札1枚

鴨鳥五所神社本殿(附棟札2札、銘札1枚)

1棟
指定年月日 平成5年1月25日
所在地 桜川市大泉1480
管理者 鴨鳥五所神社
制作時期 1369年(応安2)