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いばらきの文化財

県指定 有形文化財 工芸品

銅装龍輪宝羯磨文戒体箱

どうそうりゅうりんぽうかつまもんかいたいばこ

水戸市

戒体箱は、密教灌頂(みっきょうかんじょう)の三昧耶戒場(ざんまやかいじょう)において、式文その他を納めるために用いるものです。
長方形の木箱の表面に銅板を張り、蓋の表には3個の銅板透彫りの輪宝文(りんぽうもん)や、羯磨文(かつまもん)を、側面に竜文(りゅうもん)をそれぞれ鋲留(びょうどめ)で飾っています。身の側面にも輪宝文、羯磨文を飾り、長側面の中央には鐶付(かんつき)金具をつけて紐で身と蓋を結んでいます。
制作年代は、室町時代末期頃と考えられ、六地蔵寺の銅装龍輪宝羯磨文説相箱(せっそうばこ)と一具同時の作とみられます。

銅装龍輪宝羯磨文戒体箱

1合
寸法 縦34.4cm、横15.7cm、高さ14.9cm
指定年月日 昭和50年3月25日
所在地 水戸市六反田町767-2
管理者 六地蔵寺
制作時期 室町時代