いばらきの文化財

県指定 有形文化財 工芸品

瀬戸緑釉狛犬

せとりょくゆうこまいぬ

ひたちなか市

天満宮(てんまんぐう)の狛犬は、阿吽(あうん)1対ではなく、吽形(うんぎょう)の2体で、高さはそれぞれ20.8cmと19.5cmです。
頭部は丸く、胴、脚ともに太く、重厚な作りで、頸の全面に飾帯(しょくたい)をつけ、たてがみは櫛目(くしめ)で表現されて肩から胸におよんでいます。緑釉(りょくゆう)は酸化焼成(さんかしょうせい)のため、やや黄瀬戸釉(きせとゆう)に近い色調です。
愛知県瀬戸の各窯では鎌倉時代以来、狛犬の制作が行われ、茨城県内には鹿島神宮に鉄釉(てつゆう)狛犬3体が伝わっています。
制作年代は室町時代前期と推定される鹿島神宮狛犬が、精悍(せいかん)な山犬を表現し、山犬型の狛犬の方は、様式的に初発性(しょはつせい)があり、天満宮狛犬は室町時代後期の制作と思われます。
1体の耳の部分に、一部制作時に窯内でできた山傷(やまきず)があるほかは、保存も大変よく、貴重な作例です。

瀬戸緑釉狛犬

2体
寸法 吽形(うんぎょう)1体(写真左):高さ20.8cm
吽形(うんぎょう)1体(写真右):高さ19.5cm
指定年月日 昭和51年7月5日
所在地 ひたちなか市湊中央1-2-1
管理者 天満宮
制作時期 室町時代後期