いばらきの文化財

県指定 有形文化財 工芸品

総毛引紅糸威胴丸具足

そうけびきくれないいとおどしどうまるぐそく

水戸市

徳川家康が着用し、その11男水戸初代藩主徳川頼房が水戸東照宮(みととうしょうぐう)に奉納した品と伝えられています。
具足(ぐそく)の鉢裏にある銘から、奈良の甲冑師初代岩井与左衛門の作であることがわかります。
岩井家は寛文年間(1661~1672)に奈良から江戸へ移り、幕府の筆頭御用甲冑師として名声を博し、春日(かすが)、明珍(みょうちん)両家とともに日本の甲冑師の三大門流を形成するに至ります。
この具足は、徳川家康着用の所伝にふさわしい堂々とした風格を備え、桃山時代から江戸時代初期に制作された甲冑として貴重です。

総毛引紅糸威胴丸具足

1口
指定年月日 平成10年1月21日
所在地 水戸市宮町2-5-13
管理者 東照宮