いばらきの文化財

県指定 有形文化財 建造物

木村家住宅

きむらけじゅうたく

茨城町

茨城町長岡に残る旧長岡宿の中心的な建物です。水戸街道に残された本陣に類する建物は、県内では取手宿本陣、中貫宿(土浦市)本陣、稲吉宿(かすみがうら市)本陣等がありますが、茅葺屋根のまま残されているのはごく僅かです。
木村家は、文化5年(1808)以降、長岡宿で藩主等の休泊所を管理する御殿守(ごてんもり)の代わりを務めていました。現在の家屋は、安政4年(1857)の長岡の大火で焼失した直後に建て替えられたものとみられ、平成18~20年(2006~08)にかけて本格的な保存修理がなされています。
藩主等が休泊する客室部は、床を一段高くしたり、軒の形状を変えるなど、居住部と差別化がはかられています。水戸藩の御殿守の住宅の格式を感じさせる建物として歴史的な価値が高いといえます。

構造及び形式、規模

  • 桁行22.6m、梁間7.5m、寄棟造、東面下屋付属
  • 正面玄関:桁行2.7m、梁間3.8m、寄棟造
  • 背面突出部:桁行1.9m、梁間5.6m、寄棟造

木村家住宅

1棟
指定年月日 平成26年1月27日
所在地 東茨城郡茨城町長岡229-1
管理者 個人