いばらきの文化財

県指定 有形文化財 建造物

八坂神社本殿

やさかじんじゃほんでん

つくば市

本殿は、現在、慶応3年(1867)建立といわれる覆屋の中にあり、一間社流造で、前に拝殿と幣殿を設けています。
向拝は、角柱で、身舎とは海老虹梁形の彫刻で連結し、高い浜床を設け、屋根はこけら葺です。
本建物は、一間社流造ですが、縁下の部と縁上の部とが別個につくられた、極めて珍しい形式です。
また、柱・壁から長押にいたるまで地文彫りを施し、彫刻を多用して、宝永8年(1711)の建築としては装飾豊かです。
神社に「奉再建牛頭天王宮壱宇成就攸」と記す棟札が2枚あり、一つは延宝4年(1676)、一つは宝永8年(1711)の紀年があります。
祭礼は、毎年旧暦の6月7日に実施(一ノ矢のニンニク祭りとして有名)され、疫病除け、海難防止、五穀豊穣等の祈願のため、多くの参拝者でにぎわいます。

八坂神社本殿

1棟
指定年月日 昭和34年5月22日
所在地 つくば市玉取2617
管理者 八坂神社
制作時期 江戸時代中期