いばらきの文化財

国指定 記念物 名勝

重要文化財

常磐公園

ときわこうえん

水戸市

偕楽園と呼ばれるこの公園は、水戸藩第9代藩主徳川斉昭が改革に精励する士民と偕(ともに)に楽しむ保養の場として、天保12年(1841)に工事を始め、翌年完成して開園し、一般の民衆も一定の日に入園を許されました。
その広さは、偕楽園110,478m2の外、桜山25,916m2、丸山2,099m2を含み、合計138,493m2でした。
主体である偕楽園には三階建ての好文亭があり、藩主御座の間はじめ、詩歌の会の催される塗縁広間、対古軒(たいこけん)、茶室何陋庵(かろうあん)、三階の楽寿楼(らくじゅろう)があり、太鼓橋で奥御殿に接続しました。
亭の外庭には、梅約3000株やツツジ・ハギがあり、杉森の外に表門、斉昭作の偕楽園記碑、仙奕台(せんえきだい)、仙湖暮雪碑(せんこのぼせつひ)、吐玉泉(とぎょくせん)等があります。
その他桜山には一遊亭がありましたが早く廃されました。公園は、明治6年(1873)、常磐公園の名で開放され、大正11年(1922)、史跡名勝に指定されました。昭和20年(1945)、好文亭は戦災により焼失しましたが、昭和32年(1957)に復元されました。

常磐公園

指定年月日 大正11年3月8日
所在地 水戸市常磐町及び水戸市見川町
管理者 茨城県
制作時期 江戸時代