いばらきの文化財

国指定 有形文化財 絵画

重要文化財

絹本著色 法然上人像

けんほんちやくしよく ほうねんしょうにんぞう

那珂市

法然上人像は、徳川光圀がたまたまこれを得て、元禄6年(1693)、浄鑑院という塔頭に納めました。
上人は曲彖上にやや前かがみに座し、斜め左下方を凝視し、両手に念珠を取り、足下に沓を脱いでいます。
身には白の下衣に厚手の黒衣を着け、袈裟を帯び、黒衣には蓮華唐草文、袈裟には梅花文が点じています。
頭部はいわゆるへん平な法然頭をし、柔和なまなざし、大きい鼻翼、厚い唇に上人の特徴ある風ぼうを伝えています。
顔つきそのほかの描線は、謹直でやや形式化の趣が認められますが、伝統的な絵仏師の手によると思われます。
法然上人像はほかに京都二尊院本等が有名ですが、これらはいずれも畳座の上に座す姿で、常福寺本のように曲彖に座す形式は珍しいものです。
光門本尊中の祖師像にこの形式が見られるため、一部に流布されたと思われます。

絹本著色 法然上人像

1幅
寸法 縦141.1cm、横72.4cm
指定年月日 大正5年3月24日
所在地 那珂市瓜連1222
管理者 常福寺
制作時期 鎌倉時代後期