いばらきの文化財
文化財種別
国指定 有形文化財 絵画
重要文化財
絹本著色 十六羅漢像
けんぽんちゃくしょく じゅうろくらかんぞう
龍ケ崎市
絹本著色十六羅漢像16幅は道元が宋から請来したものです。『羅漢図讃集』にも、建長元年(1249)1月1日、永平寺で羅漢供養を行ったとき、瑞花が現れたことを記した『羅漢供養記』が収録されています。
寺伝によると、のち鎌倉建長寺開山の蘭渓道隆に贈られ、執権北条氏を経て、新田義貞の手中に帰したものだといわれています。
羅漢図の表現は、繊細な描線で謹直に描かれ、特に服飾にみられる諸色金泥をもちいた精巧な文様が特色です。
概して描法は和風化されています。おそらく道元請来本を転写したものと推察される本画は、新田義貞が執権北条高時を滅ぼした元弘3年(1333)頃の14世紀前半の制作と思われ、16幅揃った羅漢図の古作として当地きっての遺作であり、美術史的価値は高く評価されています。
絹本著色 十六羅漢像
数 | 16幅 |
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指定年月日 | 大正6年4月5日 |
所在地 | 龍ケ崎市若柴町866 |
管理者 | 金龍寺 |
制作時期 | 14世紀前半 |