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いばらきの文化財

国指定 有形文化財 絵画

重要文化財

絹本著色復庵和尚像(附 絹本著色中峰和尚像)

けんぽんちゃくしょくふくあんおしょうぞう(つけたりけんぽんちゃくしょくちゅうほうおしょうぞう)

土浦市

絹本著色復庵和尚像
黒褐色の法衣に茶色の袈裟をまとい、両手を袖中にして松樹の下を行きすぎる姿が描かれています。
本格的な坐像形式のほかに遊行する日常的な姿が像主の面目を伝えるものとして自由に描かれています。
79歳で亡くなった延文3年(1358)頃の制作と考えられます。

附 絹本著色中峰和尚像
頂相(ちんぞう)は、かりこみのまばらな髪に無精ひげを生やし、ゆったりと法衣のえりを開いて座し、「払子」を取り、座主の脇では二人の侍僧がざくろを割って盆に受けています。
このことから「柘榴の御影」とよばれています。また、朱塗りの手すり、うしろに屏風を配しているのは、禅宗肖像画では、他にみられない珍しいものです。

絹本著色復庵和尚像

附 絹本著色中峰和尚像

絹本著色復庵和尚像(附 絹本著色中峰和尚像)

1幅(附 1幅)
指定年月日 昭和24年2月18日
所在地 土浦市立博物館寄託
管理者 法雲寺
制作時期 室町時代(附 中国元代)