いばらきの文化財
文化財種別
国指定 有形文化財 彫刻
重要文化財
木造 聖徳太子立像
もくぞう しょうとくたいしりゅうぞう
水戸市
寄木造、玉眼嵌入(ぎょくがんかんにゅう)、彩色(さいしき)で、像高132.5cmです。
延宝6年(1678)徳川光圀が寄進したもので、髪を美豆良(みずら)に結い、袍衣(ほうい)に袈裟をかけています。左手に柄香炉(えこうろ)をもち、その一指で衣の端をとり、右手に笏(しゃく)をとる姿は16歳のとき、父用明天皇の病気平癒を祈られたという孝養太子像(こうようたいしぞう)です。
像は全面に華麗な彩色を行い、面相の毛描き(けがき)も巧みですが、特に着衣には宝相華文(ほうそうげもん)、鳳凰丸文(ほうおうまるもん)、輪宝文(りんぽうもん)などの盛上彩色(もりあげさいしき)が金泥描きを混えて細緻に施されています。
これらの技法は、鎌倉時代末頃の特色を示しています。眦(まなじり)の上がった大きな眼、肉取りの若々しさなど叡智(えいち)をたたえる太子の相をよく示しています。
鎌倉時代に盛んになった太子信仰にともない、数多く制作された太子像中の優作です。
木造 聖徳太子立像
数 | 1 |
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寸法 | 像高:132.5cm |
指定年月日 | 大正4年8月10日 |
所在地 | 水戸市酒門町2056 |
管理者 | 善重寺 |
制作時期 | 鎌倉時代 |