いばらきの文化財

国指定 有形文化財 工芸品

重要文化財

短刀 銘 国光

たんとう めい くにみつ

土浦市

平造(ひらづくり)、三つ棟(みつむね)、身幅(みはば)・重ね・寸法ともに頃合で内反りとなる気品ある形状です。
鍛え(きたえ)は、小板目肌(こいためはだ)よく練れ、流れ肌(ながれはだ)交じり、地沸(じにえ)を厚く敷き、地景(ちけい)を頻(しき)りに織り成し、沸(にえ)映り立ち、かね冴えています。
また刃に沿って幽(かす)かに極細い直ぐ状に映り立っています。
刀文(はもん)は、中直刃(ちゅうすぐは)、匂口(においぐち)締まりごころに、きらめく小沸(こにえ)よくつき、金筋(きんすじ)や沸筋(にえすじ)入り、表の区際(まちぎわ)を焼き込み、匂口(においぐち)は明るく冴えています。
帽子(ぼうし)は小丸(こまる)に先僅かに掃きかけて返り、この部分一段と沸強く輝き、地の方へ細く湯走りごころに沸が零(こぼれ)ています。
茎(なかご)は生ぶで振袖形、先栗尻(さきくりじり)、鑢目(やすりめ)浅い勝手下がり、目釘孔二(めくぎあなに)で中一埋(なかいちうめ)です。

短刀 銘 国光

1口
寸法 刃長:8寸1分弱
反り:内反り
指定年月日 昭和25年3月31日
所在地 土浦市中央1-15-18
土浦市立博物館
管理者 土浦市
制作時期 鎌倉時代後期