いばらきの文化財
文化財種別
国指定 有形文化財 工芸品
重要文化財
網代笈
あじろおい
桜川市
箱型に三脚をつけた笈で、正面を三段に区切り、各段に銅製メッキの牒番(ちょうつがい)による観音開きの扉を設け、中央に一本の帖木(じょうぎ)を嵌(はめ)ています。枠木や帖木は桑材に黒漆(くろうるし)を施しています。扉には粗い布を貼り、朱漆(しゅうるし)を塗り、そのうえに花形をかたどった皮製の文様を貼り、黒漆を施しています。
上段および下框(したかまち)に金銅菊座(こんどうきくざ)楕円形紐通し金物をつけ、左右には鉄製提鐶(さげわ)をつけています。帖木の裏に、武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)の墨書名がかすかに残っていますが、様式、技法からみて年代は下るものです。
網代笈
数 | 1背 |
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指定年月日 | 昭和32年2月19日 |
所在地 | 桜川市西小塙1677 |
管理者 | 月山寺 |
制作時期 | 室町時代 |