いばらきの文化財

国指定 無形文化財

重要文化財

結城紬(平織)

ゆうきつむぎ(ひらおり)

結城市

結城紬の前身は常陸絁(ひたちあしぎぬ)と呼ばれるもので、奈良時代から献上品として朝廷に納められていました。
その後、鎌倉時代には、見た目が質素なことと堅牢な実用性が武士階級に評価され、その生産も今日の結城が中心となり、江戸時代にさらに改良が加えられ、当時の百科事典と言われる『和漢三才図絵』(わかんさんさいずえ)』には最上品の紬として紹介されています。
結城紬には平織と縮織(ちぢみおり)があり、平織は真綿から指先で紡(つむ)ぎだした撚(よ)りのない糸をそのまま縦糸と横糸に使用した織物で、横糸に強撚糸(きょうねんし)を使用した縮織に対して「のし」と呼ぶこともあり、現在では紬の生産量の大部分を占めています。
重要無形文化財の指定の要件としては糸つむぎ・絣(かすり)くびり・織の三工程が指定され、縦糸・横糸とも手つむぎ糸を使用し、絣は手くびりにより、織はいざり織機の使用が義務づけられています。

結城紬(平織)

指定年月日 昭和31年4月24日
所在地 結城市結城1447
管理者 本場結城紬技術保持会