水戸市立稲荷第二小学校 5学年

水戸市立稲荷第二小学校

活動プログラム

経済教育体験型「カレーの材料を買おう」

プログラムの目的・目標

お金の大切さはもとより、お金の価値が時代を反映して変わる特性があることなどを学び、その学習を生かして、学校行事「宿泊学習」で自分たちが食べる食事について買物学習を実践する。その過程を通して、自ら設定した課題を主体的に協力し合って解決する活動を体験させ、自らの生活をよりよくしようとするにはどうすればよいか考え、将来の生活設計力を高めようとする児童を育成する。

児童・生徒が設定した主な課題

  • お金の貸し借りはどうしていけないのだろう。
  • お金の価値は、国によってどう変わるのだろう。
  • 協力しながら手際よく買い物をするにはどうしたらよいだろう。
  • 学習の成果を発表しよう。

宿泊先

水戸市少年自然の家
〒311-4161 水戸市全隈町80-1
TEL 029-254-2200

学習過程と流れ

【事前】学校等での学習内容・活動(7時間)
課題の設定
  • お金について学ぼう。宿泊学習での活動で、お金について 学べるような体験は何ができるか考えよう。
授業内容
  • 算数「おつりの計算」
    買物をするときのおつりの金額の計算の仕方を学びながら買物体験の実際をイメージする。
  • 道徳「お金の貸し借りはなぜいけないのか」
    お金の貸し借りについての意見交換をして、お金の大切さと同時にその特性についても理解する。
  • 特別活動「サイコロゲームで輸入体験」
    世界各国の通貨単位を理解し、輸出や輸入と為替レート変動についてゲームを通して理解する。
  • 家庭科「生活を支えるお金と物」
    消費者としてよりよい買物の仕方を理解し、宿泊学習での活動に生かせないか課題を見つける。
主な連携先
  • nomuraホールディングス
水戸市立稲荷第二小学校

道徳の時間「お金の貸し借りはなぜいけないのか」道徳的価値とお金の特性について学ぶ。

水戸市立稲荷第二小学校

nomuraホールディングス「サイコロゲームで輸入体験」為替レートの変動をゲーム感覚で学ぶ。

施設等での学習内容・活動(10時間)
体験活動

宿泊施設において、カレーライスの調理体験を計画実施する上で、必要となる食材を各グループごとに購入する。

  • 調理するグループの決定
  • 購入する品物の選定
  • 購入時の役割分担の決定
  • スーパーマーケットでの買物学習の実施
  • 宿泊施設での調理活動
主な連携先
  • カスミストアー
  • 水戸市少年自然の家
水戸市立稲荷第二小学校

買物学習(カスミストアーにて)調理するグループごとに、金額を計算しながら、予算の範囲内で商品を買う体験。

水戸市立稲荷第二小学校

野外調理(水戸市少年自然の家にて)購入した食材を使って、グループごとに、協力し合って調理体験。

【事後】学校等での学習内容・活動(5時間)
まとめ・振り返り
  • まとめの作業を行い、地域へ向けて発表。保護者を対象に自分たちの体験を発表。
  • 適切な買物学習を通して、よりよい商品の買い方を今後に生かそうとする力が養えたか自己評価する。
  • 協力してくれた連携先への情報発信
水戸市立稲荷第二小学校

まとめと振り返り学んだことを振り返り、タブレット端末を活用して発表資料を作成する。

水戸市立稲荷第二小学校

自分たちの学びを発表。ICTを活用して、学んだことをグループごとに発表し合った。

成果

児童は、カレーライスづくりとその食材の買物学習を体験することで、日頃親が買ってきてくれる物を自分たちの手で計画的に買おうと考え、協力しながら主体的に活動することができた。連携先のカスミストアーからは、事前の打合せをしっかりしておいたので、他のお客様の迷惑になることもなく児童の活動に貢献することができて、よかったという意見をいただいた。

今後の課題

宿泊施設における野外調理プログラムに、食材を購入して持参するという体験活動について、宿泊施設としては食中毒の心配を指摘された。肉については、購入直後に保冷剤を入れた箱に入れるなど工夫をした。更に工夫することが必要である。
体験から得られた児童の学びをより効果の上がる形で発表の機会を得られれば、更に効果が上がると考える。
専門の経済教育施設の利用も企図してみたい。

お問い合わせ先

茨城県教育庁 総務企画部 生涯学習課 学習支援担当

〒310-8588 茨城県水戸市笠原町978番6
電話:029-301-5322
FAX:029-301-5339
メールアドレス:shogaku2@pref.ibaraki.lg.jp