日立市立水木小学校 5学年

日立市立水木小学校

活動プログラム

県北ロングトレイル型

プログラムの目的・目標

1000年以上前から水木地区と関わりのある「金砂神社磯出大祭礼」について知り、その歴史や伝統を守ってきた人々の思いについて、自ら課題をもち、磯出の道(県北ロングトレイル)を実際に歩くなどの体験活動を、他者と協力しながら主体的に学ぶことを通して、郷土を愛し、予測困難なことについても自ら考え行動し、課題を解決できる児童を育成する。

児童・生徒が設定した主な課題

  • 「磯出大祭礼」とは、どのようなものなのか。水木地区とどのような関わりがあるのか。
  • 田楽舞には、どのような意味があるのか。
  • 「磯出大祭礼」の道は、どのようなルートなのか。

宿泊先

常陸太田市西山研修所
〒313-0041 常陸太田市稲木町1699-8
TEL 0294-72-0359

学習過程と流れ

【事前】学校等での学習内容・活動(8時間)
課題の設定
  • 「磯出大祭礼」と水木地区との関わりについて知り、地域の歴史や伝統・文化に携わる人々の思いについて考えよう。
授業内容
  • 常陸太田市と水木町のつながりを知る。
  • 磯出大祭礼の歴史について調べる。
  • 田楽舞について調べる。
  • 水木ささらについて調べる。
  • 県北ロングトレイルについて調べる。
活動例
  • 関係各所から参考文献を借用し、調べる。
  • 磯出大祭礼に関わった人(水木ささら保存会)の話を聞く。
  • 県北ロングトレイルを立ち上げた人の話を聞く。(歩き方・心構え・準備)
主な連携先
  • はぎ屋旅館 萩庭 晴秀様・水木ささら保存会の皆様
  • ナムチェバザール 代表取締役 和田 幾久郎様
  • 金砂田楽祭司 木村 則之様
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はぎ屋旅館 萩庭 晴秀様の講話 水木ささら保存会の皆様による水木ささら体験会

日立市立水木小学校

ナムチェバザール 和田 幾久郎様の講話 県北ロングトレイルについて

施設等での学習内容・活動(6時間)
体験活動
  • 県北ロングトレイルを歩いて、磯出大祭礼の歴史や伝統を守ってきた人々の思いについて考える。
  • 西金砂神社宮司さんの話を聞き、磯出大祭礼の歴史や水木地区との関わりについて体験しながら学び、調べ学習では、よく分からなかった内容について学ぶ。
  • 県北ロングトレイルを歩く。
  • 県北の豊かな自然を体感する。
  • 西金砂神社宮司 中嶋様の講話を聞き、磯出大祭礼の歴史や水木地区との関わり、携わってきた人々の思いについて学ぶ。
主な連携先
  • 西金砂神社 宮司 中嶋 又實様
  • ナムチェバザール 代表取締役 和田 幾久郎様 他3名

当初の計画では、県北ロングトレイルの体験活動時にボランティアとして ご協力いただく予定だったが、宿泊学習延期のため実現できず。

日立市立水木小学校

西金砂神社から天下野までの県北ロングトレイルを歩く体験活動

日立市立水木小学校

西金砂神社 宮司 中嶋 又實様の講話

【事後】学校等での学習内容・活動(6時間)
まとめ・振り返り
  • まとめの作業を行い、お世話になった方へ向けて発表。(プレゼンテーション)
  • 金砂郷小とまとめた内容について交流を行う。(DVD)
  • 地域の歴史や伝統・文化等の魅力について学び、理解を深める体験を通して、これからの自己の生き方を考えることができたか自己評価する。
主な連携先
  • ナムチェバザール 代表取締役 和田 幾久郎様
  • はぎ屋旅館 萩庭 晴秀様・水木ささら保存会の皆様
  • 常陸太田市立金砂郷小学校5年生のみなさん
日立市立水木小学校

ICTを活用した体験活動のまとめの様子

日立市立水木小学校

和田様を招待しての学習発表会

成果

児童は、ゲストティーチャーの講話や県北ロングトレイルの体験活動を通して、自分たちの住む地域の歴史や伝統・文化に興味をもち、自らの課題を解決するために主体的に活動することができた。連携先の水木ささら保存会萩庭様からは、学校支援に対して将来の地域貢献につながることを希望するという意見をいただいた。水木の伝統を守っていきたいと水木ささらの練習に参加し始めた児童もいる。また、連携先のナムチェバザール和田様からは、学習発表会参観の際に、「自分たちが歩いた経験をもとにまとめることができていた」「調べてきたことを大人になったときに実際に運営する立場になって守っていってほしい」という言葉を児童にいただいた。県北ロングトレイルが地域の伝統文化と結びつくという良い学習だったという意見をいただいた。

今後の課題

体験活動においても、課題解決型や地域の教育資源の視点を入れ、児童が生活の中で疑問をもったとき、自分で情報を取得し、整理した情報からキーワードを見つけ、自分で判断したり、自分の考えとしてアウトプット(行動)できるようにすることが、今後の課題である。
本年度、旧金砂郷小が合併をし新金砂郷小となったことで、同校における田楽舞についての扱いが異なってきたため、今後の交流が難しい。

お問い合わせ先

茨城県教育庁 総務企画部 生涯学習課 学習支援担当

〒310-8588 茨城県水戸市笠原町978番6
電話:029-301-5322
FAX:029-301-5339
メールアドレス:shogaku2@pref.ibaraki.lg.jp