神栖市立大野原西小学校 6学年
活動プログラム
歴史探検(日本遺産)体験型「つながり」なんてあるの?茨城県と鎌倉市!
プログラムの目的・目標
次世代を担う人材を育成していくために、自分の住んでいる地域と他の地域の歴史等の「つながり」について考え、互いの地域の魅力を発信することのできる児童を育成する。
児童・生徒が設定した主な課題
- 鶴ヶ丘八幡宮にはどのような歴史があるのか。
- 白幡神社と源頼朝のお墓には、どんな秘密があるのか。
- 高徳院の大仏の歴史と、建立に至った経緯はどのようなものか。
宿泊先
惠比壽屋
〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島1丁目4−16
TEL 0466-22-4105
学習過程と流れ
【事前】学校等での学習内容・活動(5時間)
課題の設定
- ガイダンスで本プログラムの目標等を共有する。
- 茨城県と鎌倉市に「つながり」があるのか考えをもつ。
- 一人一人が鎌倉市の「魅力的なところ」を出し合うことで、「鎌倉市の魅力」について関心をもつ。「人物」「建造物」「名産」「観光」などカテゴリー別に思い浮かぶことを出し合う。
情報の収集
- 鎌倉市が「歴史ある魅力的な場所」であることについて、タブレットのインターネット機能を使い情報収集する。
特に伝えたい「カテゴリー」と「魅力」を一つに絞り、情報収集する。
整理・分析
- 情報を整理し、特に伝えたい「魅力」のプレゼン資料を作成する。
まとめ・表現
- プレゼンを通して、鎌倉市が「魅力的な場所」であることを知り、茨城県には鎌倉市のような「魅力」があるのか考えをもつ。
振り返り
- 小単元学習を振り返り、鎌倉市が多方面にわたり「魅力的な場所」であることを理解する。修学旅行で何を取材するか考えをもつ。
本プログラムでのキーワード「つながり」や体験学習で訪れる「鎌倉市の魅力」について考えました。
「鎌倉市の魅力」について、タブレットで作成した資料を使い、グループ内でプレゼンをしています。
施設等での学習内容・活動(9時間)
体験活動・情報の収集
- 茨城県立歴史館出前講座「茨城県の偉人」講話や「偉人カルタ」での体験学習を通して、茨城県の「魅力」についての理解を深める。鎌倉市の偉人と「つながる」ぐらい立派な偉人が、茨城県や神栖市にいることを知る(6/29実施)。
- 修学旅行の班別自由行動で、鎌倉市の「魅力的な建造物等」の場所に実際に行き、事前学習で決めた「取材したいこと」などについて実行する(10/1実施)。
取材したいことの例
- 鶴ヶ丘八幡宮に行き、鎌倉幕府の歴史や、源氏との関係性を取材したい。
- 高徳院や銭洗弁財天などの神社仏閣の立て看板等の説明をよく読み、そこでしか分からない歴史を知りたい。
整理・分析
- 体験活動で収集した情報を整理し、事前学習のプレゼン資料に付け加え完成させる。また、鎌倉市の魅力とつながる「茨城県の魅力」について触れ、今後どのような探求活動を行っていくかも紹介する。
まとめ・表現
- 来年鎌倉市に行く5年生児童を対象にプレゼンを行い、目的をもって修学旅行に行くことで、探求活動が充実し、学びが深まることを伝える(11/22実施)。
主な連携先
- 茨城県立歴史館
「茨城の偉人」講話、「偉人カルタ」で、茨城県や神栖市の「偉人」を知ることができました。
修学旅行の班別自由行動では、課題を解決するため取材をしました。結果をまとめ、5年生にプレゼンをしました。
【事後】学校等での学習内容・活動(10時間)
まとめ・振り返り
- 茨城県と鎌倉市の「魅力」をつなげ、下級生や保護者、地域の方に「社会や地域はつながっている」ことを発信していくことを確認する。
情報の収集
- 「茨城県の魅力」について、インターネットや書籍で情報収集を行う。更に発展して、地域同士の「つながり」、世界の「つながり」に目を向け、SDGsの視点で「私たちにできること」についても考えをもつ。
整理・分析
- 「茨城県の魅力」と「私たちにできること」について、「つながり」「つながる」をキーワードにしてプレゼン資料を作成する。
表現
- 授業参観時に保護者や地域の方に向けてプレゼンを行い発信する(2/17実施)。
- 下級生に向けては、総合的な学習の時間や社会科の時間を通してプレゼンを行い発信する。
振り返り
- 地域や社会、世界の「つながり」について考えをもつ。
主な連携先
- マスメディアへの情報発信
茨城県と鎌倉市は無関係ではなく「つながっている」ことを学びました。SDGsの視点で、「つながり」について深く考えました。
「地域や社会、世界のつながり」について考え、その上で「自分にできること」は何か、保護者や地域、下級生に発信しました。
成果
本プログラムを通して、修学旅行の班別自由行動(歴史探検)での体験活動において、児童自らが課題をもって探求するという学習態度が身に付いた。また、本プログラムを行う前は、鎌倉市の魅力について、何も知らない児童ばかりであったが、本プログラム終了後は、鎌倉市の魅力のみならず、「茨城県の魅力」についても知ることができた。加えて、一見何の「つながり」もなさそうに見えた「地域や社会、世界」について、児童は「つながり」を実感し、自分にできることはないか主体的に考えることもできた。
茨城県立歴史館との連携で、児童の学びが深まった。
今後の課題
修学旅行の班別自由行動では、バスや電車などの移動手段で時間を取られてしまった。歴史体験に児童がじっくりと向き合える場所への変更など検討が必要である。地域や茨城県の教育資源の活用についても課題である。
お問い合わせ先
茨城県教育庁 総務企画部 生涯学習課 学習支援担当
〒310-8588 茨城県水戸市笠原町978番6
電話:029-301-5322
FAX:029-301-5339
メールアドレス:shogaku2@pref.ibaraki.lg.jp