下妻市立宗道小学校 5学年
活動プログラム
湖沼環境学習型プログラム「沼や湖とSDGs」
プログラムの目的・目標
身近な地域の湖沼環境について、茨城県自然博物館(ミュージアムパーク)を活用して、「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った、課題解決型の宿泊を伴う「新たな体験活動」プログラムを実施する。このプログラムから、本校の組織目標である「みつけよう かんがえよう やってみよう そしてふりかえろう」を具体的に実践する活動を通して、自己管理能力を育成する。
児童・生徒が設定した主な課題
- どのようなことに湖の水は使われているのか。
- 湖や沼とSDGsは関係しているのだろうか。
- 湖や沼の生物に特徴はあるだろうか。
宿泊先
一般財団法人 水海道あすなろの里
〒303-0045 常総市大塚戸町310
TEL 0297-27-3481
学習過程と流れ
【事前】学校等での学習内容・活動(8時間)
課題の設定
- ウェビングマップを使って、湖や沼について知っていることを書き出して、自分たちの生活にどのように関わっているかをSDGsの観点を踏まえて考えよう。
授業内容
- 下妻市の湖沼について調べる。
- SDGsについて学習し、湖沼環境との関わりを調べる。
活動例
- 3つの水を用意(砂沼の水、砂沼の水をろ過したもの、海水)して、それぞれの水について既習事項を用いて、特定する。
- 顕微鏡を用いて、微生物を観察する。
総合的な学習の時間で砂沼の環境学習
3つの水の性質の特定
施設等での学習内容・活動(8時間)
体験活動
学校での学習で、湖や沼には、多くの生物がいることが分かった。そこで、他の湖沼の様子についても探究することとした。そのために茨城県自然博物館(ミュージアムパーク)と連携して、菅生沼について実地調査をした。
- ミュージアムパークの学芸員さんから、菅生沼についての講義を受ける。
- 館内の菅生沼の動植物についての展示を見る。
- 現地調査として、植物の生態について観察をした。
菅生沼での野焼きについて動画視聴
菅生沼の現地で植物についての説明
【事後】学校等での学習内容・活動(4時間)
まとめ・振り返り
- ワークシートを使い、活動の振り返りを行う。
生物の多様性、湖沼環境を保全する意義、SDGsとの関連について書かれていた。 - 宿泊学習での新たな体験活動プログラムの様子を学校だよりやホームページで発信。
- 一連の学習内容のスライドを他校に提供。
水質検査キットでの調査
水質調査のまとめ
成果
一つの答えに向かって学習するのでなく、興味から課題が広がるような学習になった。また、自らの課題を探究することで問題解決の能力が高まった。
茨城県自然博物館(ミュージアムパーク)の協力を得ての現地調査は、児童の興味・関心を高めるために非常に有効であった。専門家による講義で普段の学習では触れることのない内容まで学習できたことはまさに探究的な学習であった。
今後の課題
時間的な制約があるので、児童の疑問や興味の全てに応えるだけの時間を捻出できなかった。疑問の広がりと探究のバランスを考えて学習計画を立案することがよりよい活動につながると感じた。その点が今後の課題である。
お問い合わせ先
茨城県教育庁 総務企画部 生涯学習課 学習支援担当
〒310-8588 茨城県水戸市笠原町978番6
電話:029-301-5322
FAX:029-301-5339
メールアドレス:shogaku2@pref.ibaraki.lg.jp