土浦市立菅谷小学校 5・6学年
活動プログラム
国際協力体験型「わたしたちにもできる国際協力」
プログラムの目的・目標
国際協力の意義や方法について自ら課題をもち、日本の文化の普及活動を通して国際協力に取り組むJICA海外協力隊の人々と交流したり、モルックやフォルクローレなどの世界の文化を実際に体験したりする活動などを通して、主体的に世界の様々な問題に関心を示し、国際社会の中で自ら考えて行動する力をもった児童を育成する。
児童・生徒が設定した主な課題
- 国際協力とはどのようなことなのか。
- わたしたちにできる国際協力とはなんだろうか。
宿泊先
茨城県立中央青年の家
〒300-4101 土浦市永井987
TEL 029-862-3500
学習過程と流れ
【事前】学校等での学習内容・活動(4時間)
課題の設定
- わたしたちにできる国際協力とは、どのようなことだろう。
授業内容
- 「国際協力」についてイメージし、グループで共有することで多様な考えを知り、関心をもつ。(総合的な学習の時間、社会科)
- 「国際協力」に取り組む人々について調べる。(総合的な学習の時間、社会科)
活動
- グループで「国際協力」という言葉からイメージすることについて自由に意見を交換する。
- タブレット端末で「国際協力」をキーワードにして調べ学習をする。
事前に個人で考えたことをもとに、国際協力について、グループで意見交換
個人→グループで考えたJICAの方への質問を板書し、みんなで共有して、質問の練り上げ
施設等での学習内容・活動(4時間)
体験活動
- フィンランド発祥のスポーツであるモルックの普及活動に取り組む方と交流し、モルックを体験することで、世界には豊かな文化があることを知り、国際理解・国際協力への関心を高める。
- JICA海外協力隊の隊員として国際協力活動に携わった方の話を聞き、国際協力への思いや、日本と世界のくらしや文化のちがいなどへの理解を深める。
- 世界の民俗音楽を学び、演奏を聴いたり、演奏している方々の話を聞いたりすることで、世界の豊かな文化の魅力や、それを広める人々の思いについて考える。
主な連携先
- 日本モルック協会、モルックステーションつくば
- JICA茨城デスク
- 筑波大学フォルクローレ愛好会
フィンランド発祥のスポーツ「モルック」体験での白熱した試合
体育館で、南米の民俗音楽「フォルクローレ」鑑賞
【事後】学校等での学習内容・活動(6時間)
まとめ・振り返り
- 体験活動を通して感じたことや学んだことをタブレット端末を活用してまとめ、5年生と6年生で相互に発表する。
- 自分に今できる国際協力と、いつかできるようになりたい国際協力について考えをまとめる。
自分たちにできる国際協力にはどのようなことがあるかを相談
タブレット端末での発表準備
成果
児童は、国際協力に携わる様々な方々と交流する中で、世界の多様性への関心を高め、自分達にできる国際協力について主体的に考えることができた。
各団体には、事前に国際協力学習としての体験の意図を伝え、それに沿った話をしていただいた。日本モルック協会の方からは、学校の教育活動の中でモルックを取り扱う意義を認識できたとの意見をいただいた。JICA海外協力隊員の方は、今回の話が子供たちの心に残り、数年後、数十年後の国際協力に結びついてくれればうれしいという感想をいただいた。フォルクローレ演奏者の方からは、地球の裏側の人々の音楽が、私たちの心を感動させられることを知り、世界を考えるきっかけになってほしいとの感想をいただいた。
今後の課題
国際協力学習に社会参画の視点を取り入れ、小さなことでも実際に児童ができる国際協力活動に取り組む体験活動を事後の学習に入れることで、考えをより深化させたり、新たな気付きが生まれるようにすることが、今後の課題である。
お問い合わせ先
茨城県教育庁 総務企画部 生涯学習課 学習支援担当
〒310-8588 茨城県水戸市笠原町978番6
電話:029-301-5322
FAX:029-301-5339
メールアドレス:shogaku2@pref.ibaraki.lg.jp